コラム
後悔しない家づくりのポイントとは?大切な選び方や実際の失敗例も紹介
理想の家づくりは簡単ではありません。全体の仕上がりに概ね満足できたとしても、細かい部分で悔いを残した方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、後悔しない家づくりのポイントについて解説してまいります。
家づくりを検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合いくださいませ。
そもそも家づくりが後悔ばかりな理由とは?
家づくりに後悔が多い理由は、経験による部分が大きいと考えられます。
「家は3回建てて初めて満足のいくものができる」といわれますが、多くの方にとって、家は一生に一度の買い物です。
経験不足を補うために、自分たちで勉強することも大切ですが、困ったときは専門家に相談しましょう。悔いを残さないためにも、使えるものは何でも使うぐらいの気持ちが大切です。
後悔しない家づくりのポイント1.「住宅会社選び」
後悔しない家づくりのポイントを住宅会社選びの点から解説します。
それぞれの特徴を把握して、自分たちの理想の家に合った住宅会社を選びましょう。
- 大手メーカー
- 設計事務所
- 地元工務店
順番に解説します。
大手メーカー
大手メーカーは、安定した品質とデザインに加え、しっかりとしたメンテナンス体制に期待ができ、土地探しや資金計画など総合的なアドバイスを受けられます。
注意点として、規格化によりプランニングが制限され、規格外のプランや仕様の変更はコストが割高になるケースが挙げられます。
設計事務所
設計事務所は、デザイン性やプランニングに優れ、自分たちだけのオリジナルの家が作れます。施工会社を選べることも魅力の一つ。
注意点として、設計と施工が別であるため、問題が起きた時の責任の所在が曖昧になることと、アフターメンテナンス体制への不安が挙げられます。
地元工務店
地元工務店は、地域密着で安心感があり、プランの要望や仕様の変更など柔軟な対応に期待できます。加えて、商品の研究開発費や広告宣伝費が大手ハウスメーカーに比べ少ないため、コスト面にも期待して良いでしょう。
ただし、土地探しや資金計画へのアドバイスが弱かったり、アフターメンテナンス体制に不安が残ったりする建築会社は選ばないよう注意が必要です。
後悔しない家づくりのポイント2.「土地選び」
続いて、土地選びの点から後悔しない家づくりのポイントを見ていきます。条件の良い土地は早い者勝ちの側面もありますので、買い時を逃さないためにも、適切な判断ができるように、ポイントを押さえておきましょう。
- 土地の形・大きさ・方位・使い勝手
- 地盤の強度
- ライフラインのチェック
- 法令関係
- 周辺の環境や土地の前歴
順番に解説します。
土地の形・大きさ・方位・使い勝手
土地を選ぶ際は、自分たちが建てたい家を問題なく建てられるかを確認する必要があります。方位や使い勝手を確認し、建築プランと照らし合わせ、土地の形や大きさによる制限がないかを調査しましょう。
地盤の強度
軟弱な地盤の場合、地盤改良に大きな費用がかかりますので、不動産会社に周辺の地盤状況を確認しましょう。加えて、ハザードマップを用い、河川の氾濫や土砂災害リスクへの備えが必要です。
ライフラインのチェック
電気・ガス・水道のライフラインのチェックも忘れないようにしましょう。引き込みが必要な場合、別途費用が掛かりますので、資金計画に組み込まなければなりません。
法令関係
住宅を建てる際には、都市計画法・建築基準法・農地法など各種法令の制限を受けます。敷地が道路に2m以上接していなければ住宅は建てられませんし、市街化調整区域や農業振興地域では、さらに建築の許可が制限されます。
周辺の環境や土地の前歴
周辺の環境や土地の前歴の調査も重要なポイントです。近隣空地の開発予定や土地の前歴については、不動産会社や近隣住民へ聞き込みをして、リスクの発生を防ぐ努力が求められます。
後悔しない家づくりのポイント3.「資金計画」
返済プランを含めた資金計画は、後悔しない家づくりの重要なポイントの一つです。
家の完成はゴールではなく、新生活のスタートであるため、返済に追われる状況では快適な暮らしとはいえません。
- 家づくりの総費用を確認する
- 自己資金を確認する
- 年収から借入可能額を確認する
- 今の家計から可能な返済額を確認する
順番に解説します。
家づくりの総費用を確認する
家づくりにかかるお金は「建物本体」だけではありません。
本体工事費が総費用に占める割合は約7割であり、残りの2割が付帯工事費(造成工事費用・インテリア関連費用・エクステリア関連費用など)、残りの1割が諸費用・その他費用(登記費用・住宅ローン手続き費用・火災保険など)となります。
自己資金を確認する
自己資金から頭金に回す金額を決定します。
借入金額を減らすためにも頭金を多く準備すべきですが、急な出費に備えるためにも、貯蓄のすべてを頭金に回してはいけません。
年収から借入可能額を確認する
住宅ローンのおおよその借入可能額は、年収をもとに計算できます。
ネット上で銀行各社のローンシミュレーションを使えば簡単です。
ただし、借入可能額=返済可能額ではありませんので、家計に余裕のある返済プランを立てることをおすすめします。
今の家計から可能な返済額を確認する
今の家計から無理のない返済額を予め想定しておきましょう。
資金計画を立てる際は、ファイナンシャルプランナーや建築会社と相談することをおすすめします。資金計画で後悔しないための重要なポイントです。
家づくりで後悔した失敗例と対策8選
家づくりで後悔した失敗例をピックアップしています。
ただし、他の方の失敗例が自分たちにとって必ずしも失敗例であるとは限りません。自分たちの暮らしを想像しながら考えてみましょう。
- 土地選びで後悔した失敗例と対策
- 外観や内観で後悔した失敗例と対策
- 収納で後悔した失敗例と対策
- 間取りで後悔した失敗例と対策
- 設備で後悔した失敗例と対策
- 騒音で後悔した失敗例と対策
- 資金面で後悔した失敗例と対策
- その他の後悔した失敗例
順番に解説します。
土地選びで後悔した失敗例と対策
家づくりにおける、土地選びで後悔した失敗例と対策を紹介します。
【失敗例】 建てたい家が建てられなかった 想定外の費用の発生 |
上記の失敗例は、土地探しと建築を分けて考えたケースでよく耳にします。法令の制限や技術的な問題など、予め専門家に相談しておくことで避けられる問題です。
対策として、土地探しを含めて建築会社へ相談することをおすすめします。
外観や内観で後悔した失敗例と対策
家づくりにおける、外観や内観で後悔した失敗例と対策を紹介します。
【失敗例】 こだわりすぎて建築費用が高額になった 予算を抑えた結果住居に不満 |
上記の失敗例は、建築費用と住宅品質のバランスの問題です。こだわりすぎてもいけませんし、妥協するだけでもいけません。
自分たちだけでバランスが取れない場合は、専門家を交えて相談して、理想の住まいに対する優先順位を見直しましょう。
収納で後悔した失敗例と対策
家づくりにおける、収納で後悔した失敗例と対策を紹介します。
【失敗例】 収納スペースが足りない 屋根裏収納を使わなくなった 収納の配置を間違えた |
上記の失敗例は、自分たちの暮らしのイメージ不足や、ライフステージの変化を考慮していないことが原因です。
対策としては、現在の荷物量を確認し、間取り図面を見ながら実際の生活風景を想像することで対応しましょう。
間取りで後悔した失敗例と対策
家づくりにおける、間取りで後悔した失敗例と対策を紹介します。
【失敗例】 実際に暮らすと不便だった リビングが広く冷暖房が効かない 部屋の仕切りが多すぎた |
上記の失敗例は、暮らしのイメージ不足や、家族の中での打ち合わせ不足が原因として考えられます。実際に生活するシーンを想定しながら、家族の中で優先すべきポイントを協議して対応しましょう。
設備で後悔した失敗例と対策
家づくりにおける、設備で後悔した失敗例と対策を紹介します。
【失敗例】 設備オプションの追加で費用が高額になった |
上記の失敗例は、標準仕様の確認を怠ったことが原因です。
対策として、物件を比較する際は標準仕様の設備内容も含めましょう。
騒音で後悔した失敗例と対策
家づくりにおける、騒音問題で後悔した失敗例と対策を紹介します。
【失敗例】 子供部屋の声や足音が響く 寝室が道路に面してうるさいなど |
上記の失敗例の対策として、音が発生する箇所を想定することが大切です。
寝室やリビングを適切に配置することをおすすめします。
資金面で後悔した失敗例と対策
家づくりにおける、資金面で後悔した失敗例と対策を紹介します。
【失敗例】 返済計画が甘く家計が厳しい 想定外の出費で予算オーバーなど |
毎月の返済に追われる状況では、快適な暮らしとはいえません。
対策として、予算オーバーを避けるためにも優先順位の見直しや、予算を調整する工夫を考えてみましょう。
その他の後悔した失敗例
家づくりにおける後悔や失敗は、これまで紹介した箇所以外でも多く存在します。ここでは、
その他の後悔した失敗例と対策を紹介します。
【失敗例】 駐車スペースが狭い 追加のガレージが設置できない など |
今よりも大きいサイズの車に乗り換えても駐車できるように余裕を持ったプランニングが必要です。
また、追加でガレージを設置する可能性がある場合は、建ぺい率に余裕を持たせましょう。
家づくりのポイントに関するよくある質問
家づくりのポイントに関するよくある質問をまとめています。
- 新築に取り入れたいアイデアはどんなものがある?
- 家づくりでやって良かった間取り例はある?
- 家づくりが楽しくないと感じたらどうすればいい?
順番に解説します。
新築に取り入れたいアイデアはどんなものがある?
新築に取り入れるべきアイデアは、自分たちの暮らしに合ったものを選ぶべきです。
理想の住まいは人それぞれ違いますので、他の方にとって良いアイデアが自分たちに合うとは限りません。
家づくりでやって良かった間取り例はある?
先述した通り、他の方が良かったと感じる間取りが必ずしも、自分たちにとって良いとは限りません。
理想の間取りは、家族構成やライフステージの変化により異なりますので、モデルハウスを実際に見学して、自分たちの暮らしに合ったプランを選びましょう。
四季工房では、お客様に寄り添いライフプランに合った間取りを提案いたします。
家づくりが楽しくないと感じたらどうすればいい?
家づくりは予算との戦いなど、楽しいことばかりではありません。
家づくりが楽しくないと感じた時は、自分たちだけで悩まず、周りに相談することをおすすめします。専門家に相談することで、思いもよらない解決方法が見つかるかもしれません。
まとめ:ポイントや失敗例を押さえて後悔しない家づくりを
ここまで、後悔しない家づくりのポイントについて解説してまいりました。
初めての家づくりでは、他の方の失敗例が役に立ちます。必ずしも、自分たちに当てはまるわけではないので、自分たちの暮らしに置き換えて考えることが大切です。
また、家づくりのことで迷った時は、専門家に相談して、後悔の残らない家づくりを目指しましょう。
四季工房では、お客様の生活スタイルに合わせた様々なプランを提案しています。家づくりでお悩みの方は、お気軽に展示場へ足をお運びください。