コラム
戸建ての建て替え費用相場は?内訳についても解説
戸建てを一新する際には建て替えを考える方は少なくありません。しかし、建て替えにかかる費用やその内訳について疑問を持つ方も一定数います。
この記事では、戸建ての建て替え費用の相場や内訳について解説します。建て替えを考えているけれど、費用について詳しくわからない方はぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
・戸建て建て替え費用の相場
・戸建て建て替え費用の内訳
戸建てを建て替える前に知っておくべきこと
住んでいる戸建てを建て替える際には、そもそも建て替えできるかどうかを事前にチェックする必要があります。
なぜなら、現在住んでいる戸建てを解体した場合、その土地上に戸建てを再建築できない場合があるからです。
そこで、戸建ての建て替えを検討する際には、以下の2つに該当していないかを事前に確認しましょう。
・再建築不可物件
・既存不適格建築物
順番に詳細を見ていきましょう。
再建築不可物件
再建築不可物件とは、現在建築されている物件を解体したら再度建築できなくなる土地のことです。
再建築不可物件が発生する要因は、隣地間の個人売買や宅建業法設立前の取引などがあります。
例えば、隣地に少しだけ土地を売った結果、道路との接道幅が2m以下となり、建築基準法を満たさない物件になってしまうケースです。この場合、現在建っている建物に住めるものの、接道要件を満たさない限りは再建築できません。
再建築不可物件は住んでいても気づかないことが多いため、あらかじめ施工会社や役所に確認しましょう。
既存不適格建築物
再建築不可物件は、建築後に手を加えることで法令に適さなくなることが要因で生まれますが、建築後に法令が変わって違法建築物となるケースもあります。
このような建物は「既存不適格建築物」と呼ばれ、容積率や建ぺい率、用途地域があとから編成されることが大きな要因となります。
既存不適格建築物は再建築できるものの、現在建築されている建物と同規模の戸建ては建築できないため、注意しましょう。
戸建てにおける建て替え費用の相場
国土交通省が公開している「令和3年度住宅市場動向調査報告書」によると、戸建てを建て替えする際の平均額は約3,299万円です。
なお、注文住宅の着工棟数において、建て替えの比率は令和3年度で13.2%であり、過去5年間で2番目に多い比率となりました。このことからも、建て替えの需要は増加しているといえます。
戸建てにおける建て替え費用の内訳
この章では、戸建てを建て替えする際にかかる費用の内訳を解説します。
・解体工事費
・建築工事費
・諸費用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
解体工事費
戸建ての解体工事費は構造によって大きく変わります。延床面積が100㎡の家であれば、一般的な相場は以下の通りです。
構造 | 費用相場 |
木造 | 120〜150万円 |
鉄骨造 | 150〜200万円 |
鉄筋コンクリート造 | 180〜250万円 |
解体工事費を見積する際には構造の種類が大きく影響します。
これ以外にも、家屋内に衣類や布団などの残存物が多い場合には費用が高くなるため、自分で撤去する荷物はあらかじめ決めておきましょう。
建築工事費
建築工事費の内訳には以下のものがあります。
- ・建物本体工事費
- ・付帯工事費
- ・外構費
- ・ライフライン工事費用など
住宅金融支援機構のデータによると、建築工事費の全国平均は約3,570万円、福島県で約3,590万円となりました。
そのため、戸建ての建て替えを検討する際には、建築する費用で約3,500万円がかかることを知っておきましょう。
諸費用
住宅を購入する際は、既存の建物を解体する費用や新たに建築する費用のほかに、主に以下の諸費用もかかります。
- ・印紙代
- ・住宅ローン手数料
- ・保証料
- ・不動産取得税
- ・固定資産税・都市計画税
- ・登録免許税
- ・現場管理費
一般的には、総費用の5〜8%が諸費用であるケースが多いといえます。
戸建ての建て替えではなくリフォームという選択肢も
どうしても費用がまとまらない場合には、リフォームという選択肢もあります。この章では建て替えとリフォームについて、それぞれ向いている方の特徴を解説します。
・建て替えが向いている方
・リフォームが向いている方
順番に見ていきましょう。
建て替えが向いている方
以下の特徴がある方は、建て替えが向いています。
- ・築年数が古く耐震性、耐久性に不安があり、基礎から全てを新しくしたい方
- ・家族構成や暮らしに合わせたオリジナルの家が欲しい方
建物の安全性に不安がある場合、建て替えを検討したほうがよいといえます。
特に、耐震性や耐久性が最新の基準を満たしていない場合、家族の安全を守るためにも、新しい基準に合わせて家を建て替えたほうがよいでしょう。
また、家族の成長に伴い、住まいのニーズは変化します。子供の独立、定年退職など、生活の変化に合わせた家が欲しい場合は、建て替えが向いています。ライフスタイルに合ったオリジナルの住まいを実現できるでしょう。
リフォームが向いている方
以下の特徴がある方はリフォームが向いています。
- ・予算が限られており、不具合を修繕するだけで十分な方
- ・現在住んでいる建物に愛着があり、永く住み継いでいきたい方
予算が限られており、不具合を修繕するだけでいい方であれば、リフォームが向いているといえます。
一般的に、リフォーム費用は建て替え費用よりも安くなります。前述した住宅市場動向調査の結果によると、建て替え費用の平均が3,299万円に対し、リフォーム費用は201万円でした。
また、現在住んでいる建物に愛着があり、永く住み継いでいきたいと考えている方もリフォームに向いているといえます。この場合、ある程度費用を掛けて家の価値を高めるリフォームを行います。
四季工房ではこのようなリフォームが得意です。最高品質の国産無垢材を使用し、柱や梁を入れ替える大規模改修や間取りの変更も自由自在です。
戸建ての建て替えに関するよくある質問
この章では、戸建ての建て替えに関するよくある質問について、解説します。
・建て替えのタイミングはいつがいい?
・建て替えとリフォームはどちらがいい?
順番に回答していきます。
建て替えのタイミングはいつがいい?
建て替えのタイミングは、「同居家族の変化」と「築年数」という2つのポイントから決めましょう。
例えば、子供の独立や親と同居することによってライフスタイルが変化し、それに伴って家を建て替えるケースは多くあります。
また、築年数が25年を経過した頃から耐久性や耐震性に問題が生じる可能性が高くなり、この時期になると安全に暮らすために建て替えを検討することになるでしょう。
このように、ライフスタイルの変化と築年数の2点を確認しながら、建て替えを検討することがおすすめです。
建て替えとリフォームはどちらがいい?
建て替えとリフォームのどちらがいいのかはケースバイケースといえます。
まず、建て替えがいい方の特徴は以下の通りです。
- ・家の耐久性、耐震性に心配があり建物を一新したい
- ・オリジナルの家が欲しい
次に、リフォームがいい方の特徴は以下の通りです。
- ・修繕費用を安く抑えたい
- ・再建築不可物件で建て替えができない
- ・現在住んでいる家に愛着があり住み継ぎたい
以上を比較して、建て替えとリフォームのどちらに自分がより向いているかを確認しましょう。
まとめ
戸建てを建て替える際にはまず建て替えが可能な土地かどうかを確認し、問題なければ施工会社に見積を依頼しましょう。
四季工房では、理想の間取りを実現するためにお客様に寄り添いながら相談を承っています。
また、リフォームにおいても多くの実績があるため、建て替えとリフォームを検討している方は、一度四季工房までお問い合わせください。