コラム
住宅ローン審査に通らない理由は何?対策もわかりやすく解説
マイホームの購入は一生に一度の大きな買い物であり、手元資金だけでの購入は現実的とはいえません。
資金計画を立てて借入を申し込む際に、融資承認が下りるかどうか不安に感じている方も多いでしょう。
そこで今回は、住宅ローン審査に通らない理由について分かりやすく解説していきますので、資金計画にお悩みの方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
そもそも住宅ローン審査とは?
住宅ローン審査は、事前審査と本審査に分かれており、購入予定物件に対して、申込者本人に返済能力があるかを総合的に判断します。
開示されるのは審査結果のみであり、審査の概要や経緯について知ることはできません。
- 住宅ローンの審査基準
- 住宅ローン審査が厳しいといわれるのはなぜ?
順番に解説します。
住宅ローンの審査基準
令和2年度民間住宅ローンの実態調査によると、借入時年齢・完済時年齢・年収・返済負担率・勤続年数・健康状態などが審査項目に採用されていることが分かります。
また、物件の担保評価を含め、融資して返済が見込めるかどうかが重要であり、融資承認の可否が判断されるポイントです。
住宅ローン審査が厳しいといわれるのはなぜ?
住宅ローンの審査が厳しい理由として、長期にわたる返済期間と高額な借入金額であるという点が挙げられます。
借入開始から完済まで安定して回収できるかを判断するためにも、クレジットカードのような簡単な審査とはいきません。
また、融資承認は返済可能かどうかが判断基準となるため、過度な借入を防ぐことで申込者を守る側面もあるといえるでしょう。
住宅ローン審査に通らない理由6つ
審査項目ごとに注意すべき理由をまとめていますが、審査結果以外の内容については知りようがないため、必ずしも自分たちに当てはまるとは限りません。
- 信用面
- 収入面
- 健康面
- 借入希望額
- 勤続年数
- 物件に問題がある
順番に見ていきます。
信用面
信用面の問題は審査結果を左右するポイントの一つです。
金融機関は申込者の信用情報を信用情報機関に照会し、異動情報(61日〜3ヶ月以上の延滞)が登録されていれば、融資承認が下りる可能性はほとんどないといえます。
異動情報の登録期間は登録原因により異なるため、過去の支払いに不安のある方は、事前に信用情報機関へ確認しておくのもよいでしょう。
収入面
申込者本人の収入が低いケースも審査が通りにくくなる要因の一つであり、無理な借入では融資承認が下りません。
また、収入の安定した継続性も判断基準の一つであり、給与所得者に比べ個人事業主は審査が厳しくなる傾向があります。
健康面
申込者本人の健康面も審査結果を左右する要因となり得ます。
多くの金融機関では、団体信用生命保険への加入が融資条件とされており、現在の健康状態だけでなく既往歴によっても加入ができないケースがあり、借入を諦めた方もいるかもしれません。
借入希望額
購入物件が高額で、借入金額が多すぎるケースも審査が通りにくい要因の一つです。
借入希望額に対して、申込者本人の年収や信用が不足していると判断されれば、融資承認が下りないケースや、承認が下りたとしても借入金額の減額に繋がります。
勤続年数
転職などにより勤続年数が短いケースも注意しておきましょう。
勤続年数は安定した収入が見込まれるかどうかの目安であり、社会人になったばかりの方や、転職して間もない方にとって不利な面があります。
物件に問題がある
購入予定物件に問題があるケースも審査が通りにくい要因となり得ます。
具体的には、融資に対する担保評価があるかが判断のポイントであり、売却がしにくい条件があれば融資承認が下りないケースも想定されます。
住宅ローン審査に通らないときの対策6つ
審査に落ちてしまった場合でも、借入を諦める必要はありませんが、相応の対策が求められます。
審査の結果は分かっても、その過程を知ることはできませんが、まずは自分なりに落ちた要因を分析して、どうすれば審査に通りやすくなるかを考えてみましょう。
その上で、専門家の意見を取り入れながら、自分たちの暮らしに合った返済プランを練り直して下さい。
- 再審査を受ける
- 他の金融機関を利用する
- フラット35を利用する
- 保証人や担保を増やす
- ペアローンやリレーローンを利用する
- 借入希望額を下げる
順番に見ていきましょう。
再審査を受ける
審査に落ちた時は、期間を空けて再審査を申し込むことも対策の一つです。
信用情報の回復や既往歴などの条件次第では、一定の期間を設けて再び申し込むことで融資承認が下りるケースもあるため、まずは分かる範囲の原因から排除して下さい。
他の金融機関を利用する
優先される審査項目は金融機関により異なるため、一度審査に落ちたケースでは、条件を見直した上で、別の金融機関を選択することをおすすめします。
金融機関によって借りやすい・借りにくいという傾向がみられますので、商品プランを比べつつ、色々と調べてみるとよいでしょう。
フラット35を利用する
審査が通らないケースでは、フラット35を検討してみましょう。
フラット35は住宅金融支援機構が設ける条件を満たしていれば、個人事業主や勤続年数が短い方も融資承認が下りやすいため、低金利が続く現在ではおすすめの選択肢の一つです。
固定金利は割高ではあるものの、借入開始時に総返済額が確定するので、返済プランが立てやすくなります。
保証人や担保を増やす
保証人や担保を増やすことも対策の一つです。
個人事業主の申込者を主たる債務者として、給与所得者で配偶者を連帯保証人とするケースが想定され、金融機関からこのような措置を求められた場合は、家族で相談してみましょう。
ペアローンやリレーローンを利用する
借入額など審査基準に不安がある場合は、ペアローンやリレーローンを検討してみるのもよいでしょう。
配偶者や親子で二本立てのローンを組むことで互いに連帯保証人となり、借入可能額に余裕を持たせられますのでおすすめの方法の一つです。
借入希望額を下げる
返済プランに余裕をもたせるために、建築プランを見直して借入額を減らすことも視野に入れて下さい。
借入額の減額を打診されるケースでは、返済が滞るリスクが想定されますので、購入物件を見直すなど、予算の調整をおすすめします。
住宅ローン審査に関するよくある質問
住宅ローン審査に関するよくある質問をまとめていますので、他の方の疑問点を参考に、自分たちの資金計画を立てて下さい。
- 住宅ローン審査は何回でも申し込みできる?
- 住宅ローンの審査に絶対通らない人はいる?
- 住宅ローンに通らないときの最終手段は?
- 住宅ローンの審査時によくない条件でも通った方の事例は?
順番に見ていきましょう。
住宅ローン審査は何回でも申し込みできる?
審査の申込は複数回できますが、条件の見直しをした上で、他の金融機関へ申し込むことをおすすめします。
条件を変更せずとも融資承認が下りるケースもあるとはいえ、自分なりに審査に落ちた原因を考えなければ、良い結果には繋がりにくいでしょう。
住宅ローンの審査に絶対通らない人はいる?
信用情報に異動情報が残っている方は、審査に通る可能性はほとんどありません。
過去の金融事故であっても完済から5年間は記録が残りますので、購入時期を見直した上で、頭金の準備に努めましょう。
住宅ローンに通らないときの最終手段は?
頭金を相当額用意して、借入金額を減らすことで審査に通りやすくなります。
また、自動車ローンや奨学金などの借入がある場合、家族に相談して借金をなくすことも検討すべき方法の一つです。
住宅ローンの審査時によくない条件でも通った方の事例は?
収入や勤続年数に不安がある方が、頭金を用意して融資率を下げることで審査に通ったケースが挙げられます。
頭金を用意する計画性があれば、少なからず安定した返済ができることの証左となるかもしれません。
住宅ローン審査に通らない理由から探ろう
住宅ローン審査は結果が出るまで不安に感じるものです。
問題ないと思っていて審査に落ちるケースがあれば、難しいと思っていても審査に通るケースもあります。
審査に落ちた際は、自分なりに審査に通らなかった理由を考えて、条件を整えた上で再審査に申し込むことが大切です。
四季工房では、家づくりだけでなく、お客様の状況に合わせた資金計画づくりもお手伝いしています。マイホームの資金計画にお悩みの方は、お気軽に住宅展示場へ足をお運び下さい。